小説界のblack jazz record

ようやくこの年になって本を読むようになりました。

興味がなかったわけではないんですが
今までの自分のライフスタイルの中になかったものです。

一番、最近読んだ本は「夢をかなえるゾウ」です(笑)
まあ、その程度のレベルです。

読むのはほとんどミステリー系のモノばかり。

最初はやはり自分で選んだモノを読んでいました。
まあ予備知識がないので、特にこの人!というのもなく
本屋のおすすめとかポップとか帯とかで面白そうなモノ。

良いのが見つからない時は本棚から
東野圭吾、伊坂幸太郎などを。

嫁が好きなんすね。
結構、偏ってる方ですかね。この二人の本がやけに多い。

まあ、でも私が選ぶ本はどうもマニアックなものが多いようです。
嫁も聞いたことがない と。


その中でも私も嫁も完全にはまった作者。


中町信


「模倣の殺意」という本が某書店にてピックアップされていて購入
したのがきっかけ。

まず、嫁が何の先入観も持たずに先に読んで面白い!と。

しかし調べてみると、なんと40年前の1973年に書かれたモノ!
いわゆる叙述トリックだが当時の時代性からか、あまり
ブレークしなかったようで。2004年頃に改稿版が出るも
そこまでではなかったらしく。
最近になって埋もれた名作として書店がピックアップすると
一気にブレーク!
40年後に突如、話題に。

ようやく「時代が追いついた」のでしょうか。


こんな背景って見たことある。

まさにBlack Jazz Record

当時はマイナーな存在。
90年代になって評価され発掘される。
時代性を感じさせないその音。

これはまさに
小説界のブラックジャズレコード!

実際、どこの本屋でもランキングに入ってるのをよく
見かけるし、ちょとしたニュースにもなってます。


ちなみに「模倣の殺意」を読んでから

「天啓の殺意」
「空白の殺意」
「三幕の殺意」

一気に読みました。当時はタイトルも全然違うようです。
内容の方は是非、読んで見て下さいね。

個人的には「天啓の殺意」
これには完全にやられました!!

40年前にこんな小説書くなんて
中町信さん、おそるべし。


2009年亡くなられているんですね。
とても残念です。

こんな名作を残してくれてありがとうございます!

きっと天国から40年後のブレークを見届けているでしょうね。








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